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エピローグ|すべての価値は暮らしの中でⅠ

2015.08.17 Monday

 

エピローグ すべての価値は暮らしの中で
プロデューサー 大澤 勝彦

― 新しいライフスタイルを目指して ―

21世紀を迎えて、私たちは日本人らしい暮らし方、インテリアスタイルを
本当に手に入れているのだろうかと私はいつも問いかけてきました。
世界から「経済大国」の称号を与えられた日本の
<リビングスタンダード>はまだまだ低いといわなければなりません。

北欧の小国デンマークでは”すぐれた室内環境が豊かな心をつくる”と古くから言われています。
この国の人々は常に快適な住まいに眼を向け、インテリアをいつも意識しています。
家具デザイン、照明やアートにこだわりを持ったライフスタイルを持ち、
日々の美しい暮らしの中にこそ人生の喜びがあることを知っています。

もちろん日本にも古い時代「室礼」ということばがあり、スマートな住空間を創ってきました。
シンプルに空間を整え、そこに人が在ることで
はじめて暮らしの実態が生まれるようにインテリアを構成しました。

日常行為や作法が手順に叶うように見事に動線計画されていました。
飾りも過剰にならず自然に周囲の空間との折り合いがつくよう考えました。
家具は単なる道具ではなく「調度」として空間を構成する重要な役割が与えられ、その家の家格を表しました。
まさにインテリアがそこで暮らす人の精神や生活文化を映すというフィロソフィを持っていました。

ライフスタイルを創り出す世界観は建物の内側「インテリア」からの発想にあります。美しく豊かに棲まうことについては使い捨てやインスタントな志向に別れを告げ、
日本人らしい繊細で洒落たテイストのインテリア空間が求められる時代がすでにやって来ていることを確信しています。
このことが人生を共に暮らすコンセプトの家具<MOCTAVE>を創ろうと発想した出発点なのです。

<  ブランドストーリー 目次  >

 

家具 ・ インテリアショップ MOCTAVE | 東京・代官山

 

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