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第4章 | 森の響き [瓜膚楓・鵜松明樺]

2015.08.20 Thursday

 

モクターブ 広葉樹図鑑

P21[右]
瓜膚楓   ウリハダカエデ(カエデ科)
Acer rufinerve

名の通り、若い時期の枝・幹の樹皮は緑がかっていて瓜の肌そっくりに見えます。
しかし成長して大径木になるにつれ緑色は消え、
灰色がかってきて瓜のような縦じまも薄くなってきます。

葉は2カ所の切れ込みがあり、この樹であることを判別する有力な手段となります。
材は色が白っぽく割れにくいため、こけしの材料として使われています。
また他のカエデ材と同様、板にすると滑りにくいためフローリングにも適しています。

[左]
鵜松明樺  ウダイカンバ(カバノキ科)
Betula maximowicziana

樹皮は燃やすととても火力が強く、焚き火などの種火になるため
「鵜飼いの際の松明(たいまつ)」として使われたことが「ウダイ」の名の由来です。

岐阜県あたりが南限とされ、材は「マカンバ」あるいは単に「カバ」と呼ばれます。
硬くて強く、加工性に優れ、かつ反りや狂いも少ないため高級材として扱われますが、
しばしば木材業界では「カバザクラ」の名前で取引されることがあるため、サクラの仲間と間違える人もいます。

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